2012年11月30日金曜日

好きなわけ

 
たまにフィルムで写真を撮ると、フィルムが無性に恋しくなる。
温かいのが好きなのです。
世界を切り取ったみたいに、優しい空気の広がる一瞬。
鮮明じゃないから愛おしい、そんな世界が好きなのです。

 
 


小さく夢を呟くならば、ロクロク写真だけ集めた写真展やってみたいとか、
「女子カメラ」みたいな、ふんわり写真だけの写真展やってみたいとか、やりたい事は星の数。
周りでフィルムカメラを使ってるの、面白いくらいにお兄さんばっかりだったり、
そもそも、私には「女子カメラ」みたいな写真は無理だと言われていたりしますが、
出来たら素敵だなぁと、目論んでいたりします。




出来るなら、その温かな瞬間を、一秒で良いから切り取りたい。
それが私の理由なのです。

2012年11月26日月曜日

人工地帯

一度で良いから行ってみたくて、きっと行けないだろうなと思っていた場所、
三重県の工場地帯に行ってきました。
いつだったか見た、工場の写真が凄く綺麗で、一度で良いから、見て見たかった場所。

 
 


夕暮れのコントラスト、暗闇に輝きだすライト。
想像以上のそれは、ただただ綺麗で、ただただ素敵で、

「目を奪われた」

一言で言ってしまえばそうなのですが、それだけは惜しい気がするのです。
自然の綺麗とはまた違う、人工的に作り出されたそれ。
冷たいけれど温かくて、けれどもそこに温度は無い。
だからこそ魅せらせて、だからこそ奪われる。



魅惑って言葉が合うかもしれません。
それは、工場と言う存在の体も含めて。
たぶん、見る人によって見え方も全く違う場所だと思う。
少し撮り方を変えたり、少し時間帯や場所が変わるだけで、全く違う景色に見えたから。
そういう意味では、良い意味でも悪い意味でも、恐いなぁって思った。
だから魅せられて、だから嵌る。
それが、工場と言う場所なのかもしれませんね。




この日は、三脚初挑戦だったのですが、10分で挫折(苦笑)
持久力はあっても、重いものや大きいものを運ぶと言う意味での体力が無いので、
どうしても機動性に欠けると思うように撮れなかったり、
背が高すぎてファインダーを覗けないので、感覚が掴めなかったり撃沈。
しゃがんだり、登ったり、傾いたり、写真は(自分が)動いていないと撮れない人間です(痛)
そもそも三脚を選ぶ時点で、自分の重い三脚を捨てて、
父に貰ったアルミの三脚を選んだ時点で勝負は見えていた訳ですが。。。←

でもたしかに、ISO100くらいの写真が一番綺麗なのも事実なので、もう少し練習してみます。
連れて行って下さったお兄様方、本当にありがとうございました!

2012年11月21日水曜日

それでも、見ている世界は

撮りたいと思うもの、素敵だなと思うもの。
でもそれは、ものと言うより瞬間で、日差しだとか木漏れ日だとか、
その時の空気や光、それらの方に私は惹かれる。
だから時に被写体すら、私にとってはおまけのようなもの。




この時期になると、写真を撮りに行きたくなって、この時期になると色んなものが見たくなる。
ようやく仕事が一息ついて、ちょっと余裕が出来るかな?って思っていたりしますが、
余裕が無い時に撮ったデジタル写真程酷いものは無いですね(苦笑)
この前の写真を見返しながら、そんな事を思いつつ、
それでもやっぱり色々挑戦したいなぁとも思う。
フィルムは雰囲気写真しか撮らないから、勘違いされがちですが、
私の本当のスタイルは、はっきり言えば写実的。
空気ごと切り取ったような写真が撮りたいけれど、雰囲気写真にも憧れるお年頃なのです←
その実ぶっちゃけ雰囲気写真が一番苦手だったりしますが、
下手っぴなりにもオールラウンダー、「やってみたい」は止められない。

そこここかしこに広がる世界に、やりたい事なんて沢山あるから、
今はまだ、止まってなんていられないなぁって思う。

それこそ、出来るなら、貴方が見ている世界が見てみたいとも思うのです。

2012年11月18日日曜日

暖色の世界

 
今日は嬉しい事があったから、明日も頑張ろうと思う。
今日は、そんな事があった一日。
 
 


この一年。
出来るようになった事が沢山あります。
それは、私にとっては大きな事で、それはたぶん、この20年来の中で、一、二番目に大きな事。
それを改めて感じて、同時に、その過程でお世話になった方達の事も沢山思い出して、
なんだか、温かさと切なさと、そんなものを沢山感じた。
寒くなると、ひと肌が恋しくなるように、秋になると、一度ふと足を止めたくなる。
それは後悔や諦めじゃなくて、思い出したくなると言う意味で。
人の温かさが染みるから、たぶん、きっとそれのせい。
そんな事を思いながら、貸して頂いたカメラで覗いた世界はやっぱり温かくて、
出来るなら、この先もずっと、笑顔が溢れるその瞬間を切り取りたいな。
好きな人が笑っていてくれるのが好き。
秋が好き。
フィルムが好き。
そんな好きが溢れた時間のためなら、もう少しだけ、頑張ってみようと思うのです。




今日は嬉しい事があったから、明日も頑張ろうと思う。
久しぶりに、雰囲気写真に現を抜かしてみようかな、なんて戯言。

2012年11月17日土曜日

形に残すと言う事

 
フォトブックの無料券があったので、調子に乗って作ってみた。
アルバムデコレはよくやりますが、フォトブックは初めてです。
 
 


思っていた以上に、本格的で、作った私より両親が盛り上がってた昨日今日。
なんて言うか、恥ずかしいような、嬉しいような、擬音を使えば「ざわざわしてる」そんな感じ。

詰め込んだのは、旅の思い出。
どんな物でも、形に残すのってなんだか楽しくて、なんだか嬉しくて。
思い出は形に出来ないけど、見てきた世界を閉じ込める事は出来ると思うのです。
共有したい訳じゃない。
でも、自分が素敵だなと思った瞬間を、見て欲しいと思った誰かに見て貰える。
それは素敵で、こんなのもたまには、良いですね。




お値段も、フイルム一本分の現像&プリント代とそんなに変わらないし、
また機会があったら、作りたいな。

2012年11月12日月曜日

理想と現実、夏と冬

それは今年の夏の終わり。
ちょっと遅めの夏休みに、詰め込んだ夏の思い出。




ずっとずっと、行ってみたかった、鎌倉。
乗ってみたかった江ノ電。
思っていたのと違って、そこにノスタルジックさやら、ドラマで見るような空気は無かったけど、
海の匂いと音だけは、想像通りのそれだった。
そんな匂いや音も含めて、夏の似合うそんな場所。

そんな事を思ってから早2か月近く経っていますが、
気づけば辺りはイルミネーションなんぞに彩られていたりして、季節はすっかり冬ですね。
でも、まだまだ紅葉はこれからのようで、撮りに行きたいなぁなんて、
人のお話を聞きながらぼんやり。
コスモスを撮り損ねたから、紅葉こそは撮れると良いな。
寒いのは苦手だけど、冬は案外嫌いじゃない。
最近また、色々な人と出会って、話して、沢山刺激を頂いて、
ちょっとだけ動く気力は無いけど、今年中にやり残しを終わらしたい、そんな気分。




そろそろまた、カメラを持って出掛けます。