山小屋カフェとカモシカ蚤の市に行く機会がありまして、
美味しいご飯と、エネルギッシュな創作意欲をガッツリ楽しんで参りました。
思わず深く吸い込みたくなる空気と、綺麗に色づく山の緑、
透明そのものの川のせせらぎと、吹き抜けるそよ風。
山小屋カフェで食べたご飯はどれも美味しいし、
癒しに癒された贅沢時間でした。
前日に登った藤原岳も、気持ちよさと心地よさと爽快感満載で、
山は良いなぁなんて、しみじみ。
山の上で食べるご飯って、なんだって美味しいから不思議です。
で、御在所で開催されていたカモシカ蚤の市。
会場自体はそんなに広くないのですが、
山好き、アート好き、音楽好きが集う空間がそこにはあって、
なんだか懐かしいような、なんだか異様な気もするような、
とっても素敵なお祭りでした。
見渡すとどこも笑顔で、でも同時に、何かと真剣に向き合う眼差しもそこにはあって、
アートってそうなんだよなと。
結局は一人なの。やるもやらないも、自分次第。
認めてもらえるか、認めてもらえないかは、やってみないとわかんないし、
そこに、答えなんてないの。
やってる本人は、時に苦しくて、時に楽しくて、
でも、やめられないし止められないし、そこに不安もあるけれど、
でも、思いきってやった時のあのすがすがしさと言ったら無い訳の。
ステージの上で、思いっきり演奏をしていたグループを見ながら、
そんな事をしみじみ思って、なんかやりたいなぁって久しぶりに思った。
正直なところ、色々やろうと計画を練ってはいたのです。
「いた」と過去形にしてしまっているあたりで、今の段階ではやる気力がないのだけれど。
写真を写真で収めてしまうのは勿体ないと思っていて。
切り取り方、視点もそうなのですが、
それは例えば、キャンバスに印刷して、裏打ちして油絵みたいにしちゃうとか、
アクリルキューブに印刷して、光を通して彩るとか、
表現の仕方一つでも、見えるものは変わってくる訳で、
そんなのをやりたいなぁと思っていたりもしたのです。
自分の作品について、色々言って頂けた言葉とか、
写真展とか写真の販売とか、せっかく誘って頂けた機会をお断りし続けてきたこの数年間、
やっぱりなんだと言われたら、私は私の「世界」に自信がなくて、
結局は、ピアノをやら絵をやら、それらの類をやめたのも、そこなんだろうなぁと思ったら、
ちょっとは挑戦してみるのも良いかもしれないなぁなんて思った。
それはたぶん、やってる時の楽しそうな笑顔を知ってるから。
下手なのなんて知ってるの。知ってるけど、やりたいの。
総てに自信が無いわけではないし、素敵を見つけるのだけは、
誰にも負けない自信もあるから。
だからもう少しだけ、たまには、無謀な事やってみようかなと。
そんな事を、帰りのバスに揺られながら思った。
刺激って、私にとっては原動力で、
帰りの道すがら、「ときめきは心にあるものだ」って言ってたお友達の言葉に、
ちょっと背中を押された5月某日。
なんの脈略もないけれど、私もあんな風に笑いたいなぁって久々に思った。