2014年5月28日水曜日

カモシカと踊る夜

 
5月某日、2日連続で山を大満喫したとある折、
山小屋カフェとカモシカ蚤の市に行く機会がありまして、
美味しいご飯と、エネルギッシュな創作意欲をガッツリ楽しんで参りました。

思わず深く吸い込みたくなる空気と、綺麗に色づく山の緑、
透明そのものの川のせせらぎと、吹き抜けるそよ風。
山小屋カフェで食べたご飯はどれも美味しいし、
癒しに癒された贅沢時間でした。
前日に登った藤原岳も、気持ちよさと心地よさと爽快感満載で、
山は良いなぁなんて、しみじみ。
山の上で食べるご飯って、なんだって美味しいから不思議です。


 
 
で、御在所で開催されていたカモシカ蚤の市。
会場自体はそんなに広くないのですが、
山好き、アート好き、音楽好きが集う空間がそこにはあって、
なんだか懐かしいような、なんだか異様な気もするような、
とっても素敵なお祭りでした。
見渡すとどこも笑顔で、でも同時に、何かと真剣に向き合う眼差しもそこにはあって、
アートってそうなんだよなと。
結局は一人なの。やるもやらないも、自分次第。
認めてもらえるか、認めてもらえないかは、やってみないとわかんないし、
そこに、答えなんてないの。
やってる本人は、時に苦しくて、時に楽しくて、
でも、やめられないし止められないし、そこに不安もあるけれど、
でも、思いきってやった時のあのすがすがしさと言ったら無い訳の。
ステージの上で、思いっきり演奏をしていたグループを見ながら、
そんな事をしみじみ思って、なんかやりたいなぁって久しぶりに思った。
 
正直なところ、色々やろうと計画を練ってはいたのです。
「いた」と過去形にしてしまっているあたりで、今の段階ではやる気力がないのだけれど。
写真を写真で収めてしまうのは勿体ないと思っていて。
切り取り方、視点もそうなのですが、
それは例えば、キャンバスに印刷して、裏打ちして油絵みたいにしちゃうとか、
アクリルキューブに印刷して、光を通して彩るとか、
表現の仕方一つでも、見えるものは変わってくる訳で、
そんなのをやりたいなぁと思っていたりもしたのです。
自分の作品について、色々言って頂けた言葉とか、
写真展とか写真の販売とか、せっかく誘って頂けた機会をお断りし続けてきたこの数年間、
やっぱりなんだと言われたら、私は私の「世界」に自信がなくて、
結局は、ピアノをやら絵をやら、それらの類をやめたのも、そこなんだろうなぁと思ったら、
ちょっとは挑戦してみるのも良いかもしれないなぁなんて思った。
それはたぶん、やってる時の楽しそうな笑顔を知ってるから。
下手なのなんて知ってるの。知ってるけど、やりたいの。
総てに自信が無いわけではないし、素敵を見つけるのだけは、
誰にも負けない自信もあるから。
だからもう少しだけ、たまには、無謀な事やってみようかなと。
そんな事を、帰りのバスに揺られながら思った。
刺激って、私にとっては原動力で、
帰りの道すがら、「ときめきは心にあるものだ」って言ってたお友達の言葉に、
ちょっと背中を押された5月某日。
 
 
なんの脈略もないけれど、私もあんな風に笑いたいなぁって久々に思った。
 
 

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