2014年5月6日火曜日

上高地と、



山に行きたいって言っていた夢が叶ったのは、丁度去年の5月4日。
そんな同んなじ5月4日に、3年越しの夢が叶いました。
私が山に行きたいと思いだしたきっかけの場所、上高地。
ついに、行ってこれました。

毎日毎日ライブカメラで見ていた景色が、眼前に広がる瞬間。
まるで息を飲むように、総てに圧倒されるその瞬間。
何度体験しても、きらきら輝くその瞬間が、たまらなく好きなのです。

噂には聞いていましたが、上高地バスターミナルを降りた瞬間から、凛とした空気と自然の綺麗さがお出迎え。
同時に、人の多さが半端ないのもまた然り。
折角の自然散策です。
ゆっくり歩いて、まったり写真を撮りたい訳です。
すれ違う度に「山ガール」と好奇の目で見られるのも、鳥の囀りが聴こえない喧騒も、出来たら避けたい訳で、明神池まで賑わいを楽しんだ後は、GWでも人が殆どいない梓川右岸へ。

人の影は殆どなく、木々に囲まれ、
せせらぎと鳥の囀りだけが響く右岸。
そんな中で、人とすれ違う度に「こんにちは」って掛け合う声。
そんな瞬間が、やっぱり素敵だなと思うのです。

ただ右岸。
遊歩道にたまーに、ゴールデンレトリバーのくらいの糞が落ちていたりして。
最初、イノシシかなとも思ったけど、形状的に、まぁ、そんな糞するの、熊さんしかいない訳で。
しかも、なかなか新しい。
一日経ったか経ってないかくらい。
つまり、熊さん、いつ出てきてもおかしくないようです。
見た感じ、植物しか食べてないみたいでしたが、こんな日に限って熊鈴忘れた私は、ただただ熊に会わない事を願うばかりでした(苦笑)

春山と言えどまだ雪が残る山は、空気が冷たくて、見上げる山はまだまだ雪化粧が輝いていたりして。
山の綺麗さと恐さを感じるその場所は、自分を含め本当は、人が簡単に入っちゃいけない場所なんだろうなとぼんやり。このGWだけでも滑落死された方のニュースを何件も聞きましたが、山ってそう言う場所ですからね。
住んでいるのは熊や鹿やそれらの動物で、それを崩しているのは人間で、落ちているゴミや作りかけの橋を見ながら、なんだかこれで良いのかなって、ぼんやり感じたりもした一日でした。

夕日に照らされた山を見ながら去年登った山を思いだしつつ、コロッケをぱくり。
3年間前の自分が見たら驚くんだろうなと。
まさか自分が本当にここまで来られるとは思っていなかったから。
はじめて山に連れて行ってくれた人がいて、その踏み出せた一歩から、一気に、トントンって色んな山に連れて行って頂けて。
そのどの景色も綺麗で、自分の足で歩く一歩一歩が嬉しくて、ちょっとだけ持てた自信と、沢山頂いた幸せに、ありがとうって気持ちが溢れた。
ここまで来れたのは、そんな連れ出して下さった方たちのお蔭だと感慨耽るばかりなのです。
あんなに遠かった夢が叶うなんて思っていなかったから。
夢を叶えて下さって、本当にありがとうございました!

そんな幸せを噛み締めながら見上げた空には、虹がかかっていて、次はもう少し緑が綺麗な時期にきたいなぁとぼんやり。
大満喫したそんな景色に、私はまた、魅せられて。
次に見るそんな景色に、夢は止まらないのです。

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