2012年7月12日木曜日

淡い空気と淡い時間

同じ時間の同じ場所。
自分が撮ってる景色と同じ景色を、違う角度で撮ってる誰か。
そんな視点を重ねて見ると、違う世界が見えてくる。
写ってる自分と、写ってる貴方。
当たり前の事だけど、それがなんだかあったかい。




その景色の中に、私もいたんだって、あったかくなる瞬間。
私がカメラを向けるのなんて、ただそこが、楽しそうだと思うから。
笑ってる笑顔を残したくて、ちょっと離れてカメラを向ける。
そう、ただそのつもりでいたのに、おかしいの。
誰かが撮った景色の中の私、おんなじように笑ってた。
つまり私も、その景色の中にいて、その景色の一部だったみたいです。
変なのなんて言わないけど、なんだかちょっとこそばゆい。
思わず笑ってしまうような、そんな陽気のような気分。




それは大好きなしゃぼん玉みたいな瞬間。
綺麗だと思うの。素敵だと思うの。
でも、一瞬で消えてしまうそれ。
午後の陽気を漂うように、ただ緩やかに、ただありのまま。
そんな時間と場所が、これでもかっていうくらい、心地いいのです。
懐かしさにも似た、あたたかさに、思わず頬がゆるんでしまうような、そんな時間が私は好き。

そんな素敵な時間を過ごした七夕。
今年は晴れたその夜を、私は忘れないと思う。




ネオンの灯に照らされて、闇に上った無数の風船。
皆の願い、叶うと良いな。
そしてそこにも笑顔があれば良いなと、やっぱり私は思うのです。

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