2013年1月20日日曜日

あの時の、あの場所

特に理由は無いのだけれど、ふと思い出して、
取り壊しが始まった地元の中学校に、ぶらり。




今までなら、部活の声が木霊していた土曜日の校庭。
響いていたのは、冷たすぎる静寂と崩れていく破片の音。
私が知っている姿はもうそこには無くて、なんだかちょっと一人ごち。
母校では無いから思い入れは無いけれど、
あの時道を決めなければ、関わっていた場所だから、
それなりに思う所はあったのです。




朽ち行く事が悪い事だとは思わない。
ただ、変わりゆく景色に、大人になる事の意味を知る瞬間は、
やっぱりちょっと切なくなる。

思いを馳せた10年前のあの道。
見送った同級生の姿。
何処にも無いそれを、思い出して辿ってみたけれど、
味気ないその追想に、景色が追いつくことは無い。

あの日、この場所に通っていた君は、今、どうしているのかな。
なんて、知らない間に「思い出」に変わった景色を、
ちょっとだけ思い出した。

0 件のコメント:

コメントを投稿