2013年10月8日火曜日

レインツリーの国

久々に、読む人の事を考えない、自分本意な感想を並べようと思います。
感想と言うよりは、自分に対する覚書、基戯言。
私にとってのブログの役目は、所詮、自分の覚書なのです。



『レインツリーの国』

有川浩の小説。
学生時代から、友達に薦められていたけれど、なんとなく、今まで読む気になれずにいた小説。たまたま、再度違う友達に薦められて、なんとなく、読みだした小説。

読了感想は「私には理解の出来ない話」。
傷ついた気持ちとか、身体的障害とか、そういうのじゃなくて、その周りを取り巻く環境と感情が、私には、理解出来ない世界で、それでもただ、あぁ、私はいまだに青春が抜けきらない、めんどうくさい女なのかって気づいたりもして(笑/痛)
そしてやっぱり、男性にしても女性にしても、妬むとか僻むとか、同情とか、分からないし、分かりたくないなとも思った。ほんの少しだけれど、両方の主人公の痛みを、ほんの少しずつ経験した事があって、文字をなぞるように読んだそんな箇所箇所が、人にとっては特別な事なのか、となんだか他人事のように思ったりもして。
ただ、同時に、あぁ「でも、こうだから・・・」「こうだったらどうしよう」「傷つけたくないから」で諦めてきたこと、諦めずに頑張ろうとも思った。
そんな類が、私の読了感想。

有川さんの作品は、登場人物の台詞が素敵だなとも思った。

「ちゃんとそんなときに自分のこと守れてえらかったよな」

辛い思い出を思い出した「ひとみ」に「伸」がかける台詞。
きっと「伸」が選んで発した台詞。
読んだ瞬間、涙が出た。
こんな台詞言える人、きっと滅多にいないんだろうなぁと思う。

1、2年くらい前、私の「好き」は押しつけだとお友達に言われた事があって。
その時は言わなかったけれど、本当の事を言えば、こちらを向かれるのが恐いから、ただただ少しの気持ちを過大して、押し付けていたあの頃。いまだにこちらを向かれるのが恐い私は、気づけば一歩下がる事があって、でもそれで、守れるものってなんなんだろうって考えたら、実に滑稽で、自分の事しかないんだなーって、反省するしかないのです。
伸さんみたいな、優しい人の優しさを、私は、素直に凄いな、良いなと思う。
でも、優しい人は同時に、それとおんなじくらいに傷ついているから、そんなに傷つかなくても良いのになとも思う。思うけど、それを言える程強くない私は、伸さんの強さと弱さに憧れた。

読了感想なんて滅多に書かないけど、なんとなく書こうと思ったのは、私では理解出来ない事が多かったから。文学作品としては、正直、生温いと思ったけれど、私には理解出来ない部分が多くて、結局2回読み返した。読み返したけれど、ただ、それを誰かにぶつけるだけの気力も時間も無いから、きっとそれが、私の中での「宿題」なんだろうなと思う。
ぼやかして書く意味はないから、そのまま書けば、男性との距離の取りかたエトセトラ。
この3年で、周りに驚かれる程進歩はしたけど。でも、向き合おうとしては、失敗してきたそれと、そろそろ真剣に向き合っても良い頃なのかもしれないなってちょっと思った。
主人公の言葉を借りれば、
「今まで逃げてて考えなかったこと、ちゃんと考えたいんです。」
でも、一人じゃどうしようもないから、若干迷子になりつつあって、でも、そろそろ良い加減、自分の事ばかりから卒業したいから、ちゃんと、考えて、向き合いたい。でも、それにはやっぱり、向き合ってくれる人が必要なんだという事も分かっていて、結局、振り出しに戻る私には、幸いな事に、周りに優しい人が沢山いるから、少しだけ甘えて、取り敢えず、無様でも、自分の事隠さず、逃げないで向き合ってみようと、そんな事を思ったりしています。
3年前まで、普通に会話もままならなかったんだからって言ったら、きっと驚く知り合いも沢山いるから、1年後、2年後に同じ事を語った時「嘘でしょ?(笑)」って言って貰えるように、悪足掻きをしようと思います。


「周りにどれだけ陳腐に見えようと、苦しむ本人にはそれが世界で一番重大な悩みだ。」


ひとみが伸さんに出会って変われたように、私も変われた部分が沢山あるから。
次に会ったら一杯伝えたいな。
「ありがとう」って。

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