2013年10月2日水曜日

アルペンルートの冒険



この前のお休み、オコジョさんに会いに、立山に行ってきました。
その景色の綺麗さに惹かれて、毎日HPのライブカメラの映像を見たりしていましたが、近づくにつれて、憧れていた景色が広がって行くその感覚に、今年の5月に行った長野の事を思い出したりしていました。文字通り「夢見ていた」事が叶う事の嬉しさを、最近、噛みしめてばかりいます。

室堂山に登って、キャンプ場でお鍋して、雷鳥沢ヒュッテで温泉に入って、月に照らされながら雄山を登って、朝日を浴びながら山を下って・・・あっと言う間なのに、何故だか昨日やった事が昨日の事に思えない。そんな、不思議な感覚を覚えた2日間。

 
書きたい事は沢山あるのですが、なんだか言葉にしてしまうのが勿体ないような、そんな気持ちがちょっとあって、行程を順に追おうかと思いましたが、今回はやめておこうと思います。

行程を追う事よりも、時間ごとに変わる山の色とか、そこから見える表情とか、そちらの方が頭に一杯残っていて、写真を見ながら思い出すそんな景色と感情を覚えていたいなぁとそんな事をぼんやり思っていたりします。
 
ヘッドライトなんて必要ないくらい明るい月明かりに照らされて歩いた夜の道とか、本当に冒険気分で、ずっとわくわくしていた道程。同時に、小さい頃にはじめて「うちゅう」を知った時の事を思い出したりもしたのですが、それについては、書き出したら長くなってしまったので、それはまた別の機会に書くとして。
蛙みたいな声で啼く雷鳥とか、朝日の中一斉に飛び立ったイワヒバリとか、1年経っても解けない雪渓、綺麗なのに棘があるアザミ、青だけじゃない空の色に、綺麗に見えるのに高山マツをも枯らしてしまう火山ガスとか、今まで知らなかった沢山の自然に出会えた、そんな時間でした。 
帰り際、テント場に向かう一本道で雄山を眺めて歩いていたら「あ!オコジョ!」って後ろで声がして、勢いよく振り返ったら、お友達と目があって、お互い「わぁ!」って顔をしたりもして(笑)なんでも、私の左斜め後ろの高山マツの間を走って行ったそうで、姿は見られませんでしたが、あぁ、いたんだ!って思うと、それだけでなんだか嬉しかったです(笑)
 


毎回思うのですが、山に行くと、自然だけじゃなくて人の温かさにも気づかされる。
泊まった山小屋で、少なくとも5人の方とはお話したし、特に、同室だった2人のおばあちゃんには、色んな事、沢山教えて頂いて、とてもあたたかい気持ちになりました。
「まだ若いからこれからね」
そう言って優しく笑ったお2人は、今まで、沢山の山を登って、沢山の景色を見てこられたんだと思う。
「明日早いなら、もう寝なきゃ」
次の日の行程をチラッとお話しただけなのに、8時過ぎにそう言って声をかけて下さったお2人の優しさに沢山癒された。



道程で沢山教えて頂けた知識も、沢山頂いたお心遣いも、あぁ支えられてばっかりだなって、あったかいなって、そんな事ばかりを思った2日間。
贅沢だなって、幸せだなって、強く強く思った2日間でした。

感謝してもしきれない事ばかりですが、沢山沢山、ありがとうございました!

来週も、晴れますように・・・・!

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