2013年11月12日火曜日

森の恵み

 
 

 先月の終わりの事。
お友達に誘われて、乗鞍の五色ヶ原に行ってきました。

入場規制がかけられた高山の山の中を散策するガイドコース。
生い茂る木々に、そこに住んでいる動物達の痕跡。
贅沢なくらいマイナスイオン一杯で、
偶然ご一緒した神戸からのパーティと、
地元トークを繰り広げたりして、とっても楽しい8時間でした。
でも同時に、そこここに広がる自然の景色に、
共存の難しさを、感じたような気がします。

人は、綺麗を求めるから。
求めて手を伸ばされたそれは、
受け入れると同時に、傷つかない訳がないから。
あそこは、私たちの場所であって、私たちの場所じゃない。
だからこそ、守らなければいけなくて、
だからこそ、綺麗で切望したくなる。

途中、滝を撮りに行って滑落死した、お友達のお父様の事を思い出した。
きっと、魅せられたんだろうなって思う。
私が高い所が恐い理由。
吸い込まれるように、綺麗は時々恐いから。

曇り、雨、霧、みぞれ、晴れ。
そこで経験した総てが素敵で、総て切り取りたいなって思った。
何年か経った後、あの場所が変わらぬ景色のままでいてくれたらなって、
ふと振り返った道程で、そんな事を思った場所でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿